タウリンと白血病に関する最新研究

• タウリンは体内に自然に存在するアミノ酸で、エナジードリンクや食品に含まれる。
• 『Nature』誌掲載の最新研究で、タウリンが白血病細胞(骨髄性白血病)の成長を促す可能性が示された。
• タウリンががん細胞の解糖(エネルギー代謝)を促進し、“燃料”となることが確認された。
• マウスおよびヒトの白血病細胞で、タウリンの取り込みを阻害するとがんの増殖が抑制された。
• タウリンは化学療法の補助としても使われることがあるが、白血病患者への使用には慎重な検討が必要。
• 今後は、タウリン濃度の測定やその作用をブロックする方法の開発が求められている。

論文

Taurine from tumour niche drives glycolysis to promote leukaemogenesis
Sonali Sharma, Benjamin J Rodems, Cameron D Baker, Christina M Kaszuba, Edgardo I Franco, … Jeevisha Bajaj et al.
Nature、2025年5月14日