ペットオゾンサミット2025⑤
- 作成者: acacia-vet
動物と人におけるオゾン療法の新たな応用
講師ジョナサン・ロウ
■ オゾン療法の歴史的背景
-
1785年 オゾン発見
-
1840年 合成成功
-
1896年 ニコラ・テスラがオゾン発生装置を特許化
-
1932年 Dr. Fish による歯科応用
-
1950〜1970年代 ドイツ・ロシア・キューバで臨床応用が進む
-
2009年 キューバで医療オゾン療法を合法化
-
2019年 ブラジルで医療用途を法的承認(獣医領域も続いて合法化)
PubMed 上では2020年以降、年間100件以上の論文が発表されており、学術的関心が急上昇。
■ 新たな応用・注目研究
① 犬の乳腺腫瘍に対する MAHT(大量自家血液オゾン療法)
-
2025年の獣医学誌に掲載された新研究
-
MAHTを実施した犬で
-
生活の質(QOL)の改善
-
酸化ストレスの軽減
-
肝腎機能の改善
を確認。
→ 副作用が少なく、補助療法として有用
-
② オゾンによる抗酸化システムの内因的賦活
-
外部から抗酸化物質を高用量投与するのではなく、オゾン刺激によって体内で生成を促すことが重要。
-
オゾンは NRF2経路 や NF-κB経路 を活性化し、内因性抗酸化酵素(グルタチオン等)の生成を刺激。
→ 過剰なサプリメント投与による「還元ストレス(reductive stress)」を避ける。
→ 「運動が身体に適度なストレスを与えて強くする」のと同じ概念。
③ マドリッド宣言(Madrid Declaration)第4版(2024)
-
国際オゾン療法科学委員会(ISCO3) により5年ごとに改訂。
-
第4版には「馬におけるオゾン療法(Equine Ozone Therapy)」が新設
-
英語の紙媒体は未定だが、講演者は出版支援を希望。
④ オゾン化オイルカプセルの経口投与によるがん再発抑制
-
『Cancers』誌に掲載。
-
標準治療(放射線+化学療法)中の115名のがん患者を4年間追跡。
-
**オゾン化オイルカプセル(IP=1100)**を経口投与した群で
-
生存率の上昇
-
再発率の低下
が認められた。
→ 高IP値のオイルほど効果が高く、がん補助療法としての可能性が示唆。
→ Ozone Apothecaryでは今後この製品の販売を計画。
-
⑤ オゾン化グリセリン(Ozonated Glycerin)
-
2000年代初期の日本で開発。
-
Jim Briggs博士(2024年OT会議で講演)が獣医領域で紹介し注目を集める。
-
応用例:
-
がん
-
感染症
-
筋・骨格損傷
-
皮膚再生・美容用途
-
-
DMSOとの併用で浸透性や抗老化効果を高める可能性。
-
症例:
-
9歳ラブラドール(脾臓血管肉腫)に腹腔内オゾン化グリセリン投与
-
2週間で腫瘍75%縮小、再投与2週間後に正常化。
-
その後2年間生存。
→ 「1日でも長く共に過ごす」ことの価値を強調。
-
■ その他の実践的アドバイス
-
腫瘍周囲のガス注射:低濃度(10 µg/ml以下)で円形に「ドラゴンを囲む(circle the dragon)」技法を使用。
-
予防的オゾン療法:健康体では月1〜2回が適度。過剰な頻度は推奨せず。
-
オゾン吸入・飲用・直腸投与などの注意点を解説。
-
**オゾン機器販売の法的区分(医薬品ではなくサプリ・化粧品カテゴリ)**についても説明。
■ まとめ
-
オゾン療法は安全かつ生理的調整を促す統合的治療法として急速に発展中。
-
がん、感染、抗酸化制御、美容、獣医領域などで**臨床エビデンスと新素材(オゾン化グリセリン・オゾン化カプセル)**が登場。
-
今後は**「刺激→自己修復促進」**という概念の理解が重要。
必要であれば、
この講演を**章立て構成(イントロ〜症例〜臨床応用〜展望)**の日本語レジュメとして再編集することも可能です。希望しますか?
あなた:
ChatGPT:
講演「Emerging Uses of Ozone Therapy in Animal and Human Medicine(動物と人におけるオゾン療法の新たな応用)」の日本語要約は以下の通りです。
■ 概要
講演者は『The Essential Guide to Ozone Therapy for Animals』の著者であり、O3VetsおよびOzone Apothecaryの共同創設者。
この講演では、近年(過去1〜2年)に登場したオゾン療法の新しい知見と応用法を紹介。
■ オゾン療法の歴史
-
1785年:オゾン発見
-
1896年:ニコラ・テスラがオゾン発生器を特許化
-
1932年:歯科で初めて使用
-
1950〜1970年代:ドイツ、ロシア、キューバなどで臨床利用拡大
-
2009年:キューバで医療用途を合法化
-
2019年:ブラジルで医療オゾン療法合法化(動物医療にも拡大)
PubMed掲載論文数は2020年以降急増し、現在では年間100件以上が発表されている。
■ 新しい応用と研究成果
① 犬の乳腺腫瘍治療
-
2025年発表の獣医学論文
-
**メジャーオートヘモセラピー(MAHT)**を用いた犬で、
-
QOL(生活の質)の改善
-
酸化ストレスの減少
-
肝腎機能の改善
を確認。
→ 副作用が少なく、がん治療の補助療法として有効。
-
② 体内抗酸化システムの自然賦活
-
オゾンは軽度の酸化ストレスを与え、体内で抗酸化物質(例:グルタチオン)の生成を促す。
-
高用量ビタミンCやグルタチオン投与による**還元ストレス(reductive stress)**を避ける点で有利。
→ 「適度なストレスで身体を鍛える」運動のような効果。
③ マドリッド宣言(Madrid Declaration)第4版(2024)
-
国際オゾン療法科学委員会(ISCO3)によるガイドライン最新版。
-
馬におけるオゾン療法の新章が追加。
-
第3版(2020)にはすでに獣医学セクションが存在。
-
臨床再現性と安全性を重視し、低用量オゾン療法中心の構成。
④ オゾン化オイルカプセルの経口投与によるがん再発抑制
-
『Cancers』誌掲載。
-
115名のがん患者を4年間追跡。
-
高IP値(IP=1100)のオゾン化オイルカプセルを併用した群で、
-
生存率上昇
-
再発率減少
を確認。
→ がん補助療法としての可能性。
→ Ozone Apothecaryでも製品化予定。
-
⑤ オゾン化グリセリン(Ozonated Glycerin)
-
2000年代初期に日本で開発。
-
Jim Briggs博士(2024年OT会議講演)により注目。
-
用途:がん、感染症、筋・骨格損傷、皮膚再生、美容
-
DMSO併用で浸透性・抗老化効果向上。
-
症例報告:
-
9歳ラブラドール(脾臓血管肉腫)に腹腔内投与
-
2週間で腫瘍75%縮小
-
さらに2週間後には正常化
-
その後2年間生存。
→ 「1日でも長く愛犬と過ごせる価値」を強調。
-
■ 臨床実践上のポイント
-
腫瘍周囲ガス注射:「ドラゴンを囲む」技法(10 µg/ml以下)で局所注入。
-
予防的オゾン療法:健康体で月1〜2回が推奨。
-
過剰な抗酸化サプリやオゾン使用は避ける。
-
法的区分:オゾン装置は販売可、オゾン化製品は「サプリ・化粧品」として扱う必要あり。
■ まとめ
-
オゾン療法は「刺激による自己治癒の促進」という生理的アプローチ。
-
がん・感染・抗酸化制御・美容・獣医療などで応用範囲が拡大中。
-
研究は加速しており、「安全かつ自己修復を促す治療」として将来性が高い。
