ペット腸サミット2025①
本日より米国で開催されるペットガット(腸)サミット2025の要約をお届けします。
ペットの腸を整えて健康寿命をのばす15の習慣
腸の健康は、ペットの長寿と幸福を左右する最も重要な要素の一つです。消化や栄養吸収だけでなく、免疫や精神状態にも深く関わっています。ここでは、腸内環境を整える15の基本習慣を紹介します。
1. 良質な食事を与える
人工添加物を避け、自然で栄養バランスのとれたフードを選ぶことが腸の健康の第一歩。タンパク質・脂質・炭水化物のバランスが重要です。
2. プロバイオティクスを取り入れる
善玉菌であるプロバイオティクスは腸内フローラを整え、免疫をサポートします。ペット専用のサプリやフードを活用しましょう。
3. プレバイオティクスで腸を育てる
さつまいも、オートミール、バナナなどに含まれる食物繊維が善玉菌のエサとなり、腸内のバランスを支えます。
4. 適度な食物繊維を
カボチャやブロッコリーなどの野菜を少量加えると便通を整えますが、与えすぎは消化不良に注意。
5. 水分をしっかり補給
新鮮な水を常に与え、消化と代謝を助けましょう。
6. 過食を防ぐ
肥満は腸内バランスを崩す原因。食事量は適正を保ちます。
7. タンパク源をローテーション
異なる動物性タンパクを定期的に変えることで、栄養の偏りやアレルギーを防ぎます。
8. 人の食べ物を与えない
人間の食事は脂肪・塩分が多く、腸に負担をかけます。特にネギ類・チョコレート・ブドウは厳禁。
9. 毎日の運動
運動は腸の蠕動運動を促し、代謝を高めます。
10. ストレス管理
ストレスは腸内環境を乱します。安心できる環境づくりが何よりのケアです。
11. 寄生虫対策
定期的な駆虫と衛生管理は腸を守る基本。
12. 健康診断
年1回以上の定期健診で腸の健康状態をチェックしましょう。
13. 有害物質を避ける
農薬・洗剤・観葉植物など、誤食リスクのあるものを遠ざけます。
14. アレルギー検査
皮膚や消化の不調が続く場合、アレルゲン除去で腸の回復を図ります。
15. 食事変更はゆっくり
急な切り替えは下痢の原因。1週間ほどかけて少しずつ移行します。
プレバイオティクスとプロバイオティクスの役割
腸には「マイクロバイオーム」と呼ばれる何兆もの微生物が存在し、そのバランスが健康を決めます。
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プロバイオティクス:善玉菌そのもの。腸内環境を直接整える。
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プレバイオティクス:善玉菌のエサ。腸の運動と栄養代謝を助ける。
抗生物質治療後や消化不良、皮膚トラブルがある場合に特に有効です。
犬と猫の違い
菌種の構成は異なり、犬には Lactobacillus acidophilus や Bifidobacterium、猫には Enterococcus が有用とされています。
人間用サプリの流用は避け、必ずペット専用を使用しましょう。
サプリ選びのポイント
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複数菌株を配合しているもの
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不明なフレーバー成分を含まないもの
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粉末や錠剤など、安定性の高い形状
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プレ+プロバイオティクス併用タイプが理想
まとめ
腸の健康は、ペットの寿命と生活の質に直結します。
食事・運動・ストレス管理の積み重ねが、健やかな腸内環境を育てる鍵。
毎日のケアで、内側から元気な体をつくりましょう。
