伝統的な中医学(中獣医学)による食事療法②
ドライフード/缶詰/ホールフード
まずドライフードや缶詰について
ドライフードや缶詰は加工食品です。これがまず理解する点です。
加工食品とは、材料を(質の検討が十分でないまま)一度分解して、ドロドロの混合物にしてから、再構成してドライフードや缶詰の形に作り直します。
つまり元の形の「丸ごとの食材(ホールフード)」ではなくなっています。
人間でも同じですが、犬猫でも加工食品は炎症を起こしやすく、病気のリスクを上げ、免疫機能を下げやすいと考えられます。
人では加工食品が糖尿病・がん・肥満などのリスクを上げることはよく研究されています。犬では同等の研究が少ないです。
最近では、犬での研究も出てきました。Frontiers in Veterinary Science(アリゾナ大学関連)の研究で、健康な犬に「ドラーフード群」と「ホールフード群」を一定期間(2か月くらい)与えて、炎症性マーカーや免疫マーカー(IL-2、TNFなど)を測定しました。その後、食事を入れ替えて再度測定したところ、特に炎症の表現型において大きな変化が見られた、という内容です。
こういう研究が増えてほしいと思います。
中医学でも栄養学でも言われている「体に入れるものが大事」ということを、犬でも科学的に示していく流れができるからです。
