がんと自律神経

■タイトル
がんに自律神経が影響することを発見!がんの神経医療の開発へ

■研究機関
岡山大学、国立がん研究センター、東京医科大学、福島県立医科大学、日本医療研究開発機構(AMED)

■主な成果
自律神経(特に交感神経)が乳がん組織に入り込み、がんの増殖や転移に大きく関与することを発見。

交感神経密度が高い乳がん患者は予後が不良であることが明らかにされた。

ウイルスベクターを使ってがん組織に分布する神経を遺伝子操作する「局所神経エンジニアリング」を開発。

マウス実験で、交感神経の刺激はがんの進行・転移を促進し、除去は抑制することを確認。

■意義
がん治療において、神経を標的とした新しい治療戦略(神経医療)の可能性を提示。

将来的に、ストレスや神経の影響を考慮したがん治療法の開発が期待される。

■掲載誌
『Nature Neuroscience』