伝統的な中医学(中獣医学)による食事療法③
生食(Raw)と加熱調理(Cook)の違い:なぜ合う犬・合わない犬がいるのか
次に生食と加熱食です。臨床では、生食でとても元気になる犬もいれば、同じように見える犬でも生食で体重が落ち、胃腸が荒れて食べなくなり…という犬もいます。なぜなのか。
伝統的な中医学の考えでは、生食でうまくいく犬は「脾(消化)の気=消化のエネルギー(脾気)が強い」犬です。
その犬は、生の食材を自分の“気(エネルギー)”で消化し、体の中で“火を通す(調理する)ように”処理できます。若く健康で消化が強い犬が当てはまります。
一方、脾気が強くない犬(若く見えても胃腸が敏感、シニア、体質的に繊細など)は生食が合いにくく、そういう犬は加熱食の方が合うことが多いです。
また、生食で何年も良かった犬が、10歳・12歳になってから急に胃腸が不調になり、食欲が落ち、体重が減り…というケースもよくあります。
その場合は「老化で脾気が変化した(弱くなった)」という自然な変化として捉え、加熱食で支える、という考え方になります。
