環境と自己免疫
環境と自己免疫 – 外的原因から内的葛藤まで
The environment and autoimmunity–from external causes to inner conflicts
- Praxis. 2001 Nov 01;90(44);1913-22.
自己免疫疾患は、免疫寛容が破壊され、自己分子に対する免疫反応が起こることによって生じる。ほとんどの場合、自己分子に対する免疫反応を開始する事象は不明であるが、多くの研究が環境因子や遺伝因子、ある種の感染症との関連を示唆している。一卵性双生児の自己免疫疾患の一致率は事実上常に50%未満であり、しばしば25〜40%の範囲である。この観察に加え、ある種の自己免疫疾患は異種生物への暴露後に流行性集簇を示すことから、自己免疫疾患は遺伝的、環境的要因の両方によって二次的に発症するという仮説が補強されている。加えて、主要組織適合複合体の違いだけでなく、毒素代謝、生活習慣、暴露速度などの違いに基づく個人の遺伝的感受性のため、同じ化学物質でも反応は異なる。このようなコメントを念頭に置いて、水銀、ヨウ素、塩化ビニル、カナバニン、有機溶剤、シリカ、L-トリプトファン、微粒子、紫外線、オゾンなど、多くの有害物質とヒトの自己免疫疾患との関連があることに注意することが重要である。さらに、既存の自己免疫疾患もゼノバイオティクスによって悪化させられる可能性があるという議論もある。本稿では、これらの問題、特に自己免疫疾患の発症や進行における環境因子の役割に関する証拠について論じる。世界的な環境の悪化に伴い、これは人間の健康にとって特に重要なテーマである。このことは、約20年前に発生した共通の特徴を持つ好酸球性筋肉痛症候群の流行が最もよく示している。もう一つの例は、1981年にスペインで発生した食用油による毒性油症候群で、急性および慢性の疾患を引き起こし、コラーゲン、DNA、骨格筋に対する自己抗体が形成された。現在、環境エストロゲンと自己免疫疾患との間に関連性があるのかどうかが問題になっている。というのも、自己免疫と環境物質に関する科学的な現状は、ハザードを特定する初期段階にあるからである。